旧藤野家住宅(盛岡市)概要: 旧藤野家住宅は岩手県立博物館(岩手県盛岡市上田字松屋敷)に移築保存されている農家住宅です。19世紀前半に建てられたと言われ、旧所在地である江刺市(現在の奥州市江刺区)が江戸時代には仙台藩(藩庁:仙台城)に属していた事から直屋形式をとっています。
旧藤野家住宅は建坪は40坪と比較的小さいのですが、当初からほとんど改修されず、江戸時代中期に建てられた農家建築の遺構として貴重で、江刺地方の典型的な平面構成をしている事から昭和53年(1978)に国重要文化財に指定されています。
木造平屋建て、茅葺、茅葺、平入、外壁は大壁造り土壁鏝押え、向って左側に玄関があり「にわ」と呼ばれる土間空間があり、右側に「おかみ」、「なかま」、「なんど」、「でえ」と呼ばれる板敷きの部屋が喰い違いで構成されています。柱には栗材でチョウナで仕上げるなど歴史を感じます。
旧藤野家住宅:上空画像
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