如法寺(盛岡市)概要: 花林山如法寺は岩手県盛岡市乙部に境内を構える曹洞宗の寺院です。如法寺の創建は安土桃山時代の文禄2年(1593)、大興寺(岩手県花巻市石鳥谷町)15世住職により開かれたのが始まりとされます。
境内には餓死供養塔が安置され、案内板によると「 天明3年の大飢饉は南部藩における4大飢饉(元禄・宝暦・天明・天保)の1つでありこの年を例にとれが5月より霖雨低温8月降霜米殻殆んどみのらずその為餓死する者4万余人悪疫病死者2万3千余人を数えたという。この供養塔は建碑以前の大飢饉において餓死したと亡者の為碑を建て供養したと推定される。・・・(後略) 盛岡市教育委員会 」とあります。
餓死供養塔は貴重な事から昭和48年(1973)に盛岡市指定史跡に指定されています。
如法寺山門は切妻、鉄板葺き、一間一戸、薬医門。本堂は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行8間、正面1間軒唐破風向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、花頭窓付、外壁中央には「花林山」の山号額が掲げられています。
又、境内は中世当地を支配した乙部氏の居城である乙部館の一角にあり、天正20年(1592)に廃城になった事に伴い文禄2年(1593)に如法寺が開山した事になります。
陸中新四国八十八カ所霊場第26番札所(札所本尊:薬師如来・御詠歌:往生に望みをかくる極楽は 月の傾く西寺の空)。山号:花林山。宗派:曹洞宗。本尊:薬師如来。
如法寺:上空画像
|