同心家屋(花巻市)概要: 同心の始まりは天正19年(1591)に起こった「九戸政実の乱」により豊臣方に従軍した浅野長政の家臣の一部が花巻に留まり、そのまま南部氏の家臣で花巻城の城主ある北氏の配下に組み入れられた事によります。
当初は花巻城の二の丸にある馬場口御門付近に住んでいましたが、延宝8年(1680)に同心組30組が現在の桜町に移りました。当初は桁行5間、梁行3間、の建物が奥州街道の東側15軒、西側15軒に配置され、間取りも全て同じだったとされます。
当然、この間取りでは狭すぎた事もあり、時代が変わるごとに増築され現在のような形になったと考えられます。移築された同心家屋は木造平屋建、寄棟、茅葺、曲屋、旧平野家住宅の方はL字型で旧今川家住宅はコの字型のように少しづつ間取りが異なります。両家とも江戸時代後期の建物で、昭和54年(1979)に花巻市指定有形文化財に指定され特に旧平野家住宅は殆ど改修跡がなく同心家屋の典型として貴重なものとされます。
同心家屋:上空画像
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