旧盛岡高等農林学校概要: 旧盛岡高等農林学校は岩手県盛岡市上田三丁目に位置し、大正元年(1912)に建てられた近代洋風建築です。現在でも竣工当時の姿を留め、現存する数少ない国立専門学校施設という点から門番所と共に平成6年(1994)7月12日に国指定重要文化財に指定されています。旧盛岡高等農林学校本館は木造2階建て、寄棟、スレート葺きで、屋根には棟飾りが付いています。外壁は下見板張りで、建具廻りなど外壁押さえを効果的に配し、色彩を変える事で外観を単調にならないような工夫が見られます。窓は縦長の上げ下げ窓を採用し、建物から張り出た玄関上部をバルコニーにして手摺を廻すなど洋風建築の要素があり、玄関の2階屋根は妻面を正面にして意匠を凝らすなど建物全体の正面性を出しています。又、宮沢賢治もここで6年間学んだとされ、現在は岩手大学農学部附属農業教育資料館となっています。
旧盛岡高等農林学校(岩手大学農学部附属農業教育資料館):上空画像
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