今泉町並み(陸前高田市)概要: 今泉は今泉街道の基点で釜石(現在の岩手県釜石市)と仙台(現在の宮城県仙台市)を繋ぐ浜街道の宿場町として発展した町です。近世は仙台藩領となり要害こそは置きませんでしたが、代官屋敷を置き足軽を24人配置するなど、この地域の中心的役割をもっていました。大肝煎りには吉田家が任ぜられ基本的には世襲して明治維新を迎えています。現在でも気仙大工が棟梁だったという吉田家住宅は当時の姿を留めていて茅葺きの大屋根が当時の雰囲気を伝えてくれます。街道沿いの御免町は文字の通り税を免除されていた町で、醤油や酒などの醸造などが盛んで間口が広い町屋が多かったと言われています。現在の町並みでも随所にその名残が見受けられ、特に「八木澤商店」は平入りの店蔵と妻入りの土蔵が街道沿いに軒を連ねその真ん中に門を設えるといった豪商の構えを見せています。
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