鐘楼(中尊寺)概要: 鐘楼は案内板によると「当初は2階造りの鐘楼であったが、建武4年(1339)の火災で焼失。梵鐘は康永2年(1343)の鋳造。銘に中尊寺の創建や建武の火災のことなどを伝え貴重である。撞座の摩耗はなはだしく、今ではこの鐘を撞くことはほとんどない。鐘身高さ113.2cm口径86cm・・・(後略)」とあります。 鐘楼は木造平屋建て、宝形屋根、茅葺、桁行1間、張間1間、外壁は真壁造り板張り、外壁上部は鐘の音が外部に響くように格子、出入り口も升形の格子となっています。梵鐘は南北朝時代の康永2年(1343)に金色堂別当頼栄の発願により鋳造されたもので、中尊寺の歴史を知る上でも貴重な存在である事から昭和54年(1979)に岩手県指定文化財(工芸品)に指定されています。
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