旧大沼家住宅(金ケ崎町)概要: 旧大沼家住宅は金ケ崎町城内諏訪小路重要伝統的建造物群保存地区内にある11棟の武家屋敷の中で金ケ崎町指定有形文化財に指定されている建物です。
母屋の建築年代は工法や材料などから18世紀に建てられたとされ、その後の改修時にも古材を利用しているようです(※ 各資料を見ても建築年代が18世紀初頭から19世紀中頃まで大きく分かれている為、参考程度としてください)。
地区唯一残されている馬屋は明治時代に建てられたもので、隣接する厠(便所)、は改修保存の際、新築したものです。このように母屋、馬屋、厠の3棟が直線的に配置されているのは三ツ屋形式といって当時はこの地方独特なもので、現在残っている武家屋敷には見られなくなっています。
母屋は木造平屋建、寄棟、茅葺、平入、桁行7間半、梁行3間半の地区内でも比較的小規模のものですが、他の武家屋敷同様、武士といっても半士半農の要素が強く、建物自体は質素な造りになっていて、広い敷地の半分は農作物が植えられ生産空間となっていました。
片平丁・旧大沼家侍住宅:上空画像
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