鶯宿温泉(雫石町)概要: 鶯宿温泉の開湯は天正年間(1573〜1592年)、加賀国(現在の石川県)出身の加賀助(鎮守府将軍藤原利仁の後裔?)と名乗る人物が此の地に土着し開発を進めました。ある時、加賀助が鶯が温泉で傷を癒しているのを見つけ近づいてみると、滾々と温泉が湧き出るを発見し湯槽を整備しました。
鶯宿温泉は祇陀寺住職などが効能を広め為、盛岡藩主の奥方が御仮屋を設けて度々利用するようになり宝永2年(1705)には5代藩主南部信恩が家族と家臣を連れ立って湯治に訪れています。
享保年間(1716〜35)に雫石出身の嶋屋一佐エ門によって本格的に開発が行われ次第に湯治客も増えるようになり藩主や一族の湯治や慶応4年(1868)には源泉をわざわざ盛岡城に運ばせ入浴を楽しみました。
泉質はアルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)。泉温は57.9℃(源泉名:鶯宿温泉−杉の根の湯)。適応症は神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進。
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