瑞山神社(奥州市水沢区)概要: 瑞山神社は留守氏代々の祖霊社です。元々は留守氏が高森に城を構えていた時、初代からの霊を祀り保榮堂と称していましたが、寛永6年(1629)に水沢を所領する事になり、現在の日高神社境内に遷座しました。
社号である「瑞山」は初代である伊沢家景を瑞山公と称していた事から名付けられたと言われています。水沢留守氏の2代留守宗利公は名君として高く評価されると同時に人望が厚かった事から、寛永15年(1638)に逝去すると、家臣8名と他国にいた浪人3名が殉死し、瑞山神社を囲むように宗利の墓碑と殉死した家臣達の五輪塔が建っています。
瑞山神社社殿は宝形造、銅板葺き、桁行2間、張間2間、外壁は真壁造板張り、堂の中には本殿が安置されています。瑞山神社本殿は寛永15年(1638)に留守宗利の霊廟として造営されたもので、入母屋、妻入、こけら葺き、間口1.21m、奥行1.16m、高さ2.5m、木造家形の厨子で四方に彩色が施され木口などは装飾金具を付けるなど桃山時代から江戸初期にかけて見られる豪華な造りとなっています。
瑞山神社(祖霊舎)は江戸時代初期に建てられた霊廟建築の遺構として貴重な事から昭和47年(1972)に岩手県指定有形文化財に指定されています。岩手県:神社。
瑞山神社:上空画像
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