正法寺庫裏(奥州市水沢区)概要: 正法寺庫裏は案内板によると「 桁行33.3メートル、梁間17.2メートル、一重、一部二階、寄棟造、茅葺、西面玄関及び各面庇附属、鉄板葺 」とあります。本堂と同様に何度も火災に合い寛政11年(1799)に焼失した後、仙台藩(藩庁:仙台城)が藩費を用い文化4年(1807)に再建しています。本堂に次ぐ大きさで、正面中央には正玄関があり、上部には唐破風屋根が設えています。正玄関は身分が高い人や例祭などの特別な日だけ使用したと思われます。普段は正面右端から出入りし、床は土間で天井も張られていなく屋根の垂木などが見えています。元々華美な装飾など無かったようですが江戸時代末期から明治時代にかけて、長押などの造作材が付けられてそうです。正法寺庫裏は江戸時代後期の庫裏建築の遺構として大変貴重な事から平成2年(1990)に国重要文化財に指定されています。岩手県:寺院
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