永徳寺(金ケ崎町)概要: 報恩山永徳寺は岩手県胆沢郡金ケ崎町永栄門前に境内を構えている曹洞宗の寺院です。永徳寺の創建は延文元年(1356)に道愛禅師が観音様のお告げによって開かれたとされます。
禅師は秋田生まれで比叡山で修業していた時、観音様が夢枕に立ち「今、目の前にの剣が東北にある。そこに寺院を建立すれば教えが広がるだろう。」と告げられたといいます。そこで正法寺(黒石)で滞在していたところ、現在永徳寺が建っている場所に剣を見つける事が出来たそうです。
寺勢はまたたく間に広がり、末寺は408寺に登り奥州の曹洞宗総本山と呼ばれるようになり、中世には葛西氏の庇護を受け、東西12町、南北6町の境内に大伽藍の建物が建ち並び、180余町歩の山林を所有していたそうです。その後2度の大きな火災にあい多くの建物など焼かれましたが、現在でも仏像や古文書など多くの宝物を所有しています。
境内には室町時代に創建した当時に植樹されたと推定される杉並木が残されており、貴重な事から名称「永徳寺境内杉並木」として金ヶ崎町指定天然記念物に指定されています。奥州昭和観音札所第1番札所。山号:報恩山。宗派:曹洞宗。本尊:観世音菩薩。
永徳寺:上空画像
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