泰養寺(金ケ崎町)概要: 小白山泰養寺は岩手県胆沢郡金ケ崎町西根南町に境内を構えている曹洞宗の寺院です。泰養寺の創建は室町時代末期の永禄元年(1558)に鶴庵全賀和尚が当地に開山したのが始まりとされます。
江戸時代に入ると、仙台藩(宮城県仙台市:本城−仙台城)の藩主伊達家の家臣である大町氏が金ケ崎要害の領主として入封、家臣共々菩提寺となり庇護され、寺領1貫2百文が安堵され家老と同等の格式を得ています。
泰養寺の境内は中世の舟形館の跡に建っていた為、四方が掘りに囲まれ、奥州街道の南端に位置する事から、金ケ崎要害の出城的役割をもっていたと思われます。現在では直線として整備された道路も「金ケ崎要害屋敷惣絵図」を見ると街道が寺領を囲むように枡形になっていてた様子が分かります。
泰養寺周辺も「金ケ崎町城内諏訪小路重要伝統的建造物群保存地区」に含まれており、正面にある楼門(入母屋、鉄板葺、三間一戸、八脚楼門)は近世の建物として保存対象となっていて当時の雰囲気を醸し出しています。本堂は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、正面3間軒唐破風向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。山号:小白山。宗派:曹洞宗。本尊:聖観音。
泰養寺:上空画像
八脚門を簡単に説明した動画
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