二清院(奥州市江刺区)概要: 二清院は平泉を本拠とした奥州藤原氏3代の祖となった藤原清衡と父親である経清の木像を祭った八角形の御堂です。
岩谷堂城は付近にある経清、清衡が居館としていた豊田館の一角だったという伝承もありその本丸に建立したと思われます。特に藤原経清は奥州の豪族(俘囚)安倍氏の娘と懇意になった事から豊田館を中心に江刺一帯を支配し、「前九年合戦」では安倍氏側に付き厨川柵で朝廷側に敗れています。
清衡は豊田館で生まれ、合戦後には清原氏に預けられますが、「後三年合戦」では勝利します。その後、奥州の押領使となって平泉に拠点を移すまでのは豊田館を居館とし采配を振るったとされます。江刺の地が一時でも奥州の中心となった事は2人による所も多い事から、後世になって二清院が建てられたと思います。
二清院:上空画像
|